アート ギャラリー KI ARTSを始めました、どうぞよろしくお願い申し上げます。是非リピートしてご来店ください。
今月のギャラリー
商品名:貴婦人と犬
40,000円
☆★ドイツの窯製「貴婦人と犬★☆
★中国の「唐三彩」を近代の技法による極彩色にした感じのスカ ート模様
★アイルランドの首都、ダブリン城のアンティークで「一目ぼれ」し たフィギア
★詳細写真:商品詳細(西洋アンティーク)
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商品名:人形
15,000円
☆★ 市野鷹生作品「人形」 ★☆
★技法ー木版画
★製作ー全て画家本人の手による作品
★通常は岩彩(日本画の絵の具)が多いが最近は「版画の世界] にレパートリーを広げ、昨年は、「版画」にみの個展を開催(名古屋)、高い評価得たその中の注目の作品
★詳細写真:商品詳細(日本画)
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特集
教えられた”骨董の心"(素人骨董入門』杉江唐一著)
「たこ唐草」の染付けは、そば猪口、御神酒徳利、酒徳利、皿などにはやたらと使われているが、油壺にはめずらしい模様なのだ。
女優の高峰秀子さんが「たこ唐草」の油壺を持っておられる。すでにご存知だと思うが、高峰さんは東京に「ピッコロモンド」なる骨董店を経営しており、集められた品を数多く店に出されているらしいが、今だに例の油壺だけは現れない。やはり珍しいものなのだろう。
その珍品が、はからずも奈良の裏通りの喫茶店にあった!私は前後もをきまえず、女主人に訊ねていた。
「その油壺、売り物ですか?」
間抜けた質問だった、。喫茶店の売り物はコーヒーか紅茶、油壺は売るわけがない。はたせるかな、女主人は首を横にふった。
「これは主人が楽しみで集めたもので、お売りするわけにはまいりません」
きっぱりと断られたわけだ。あんまりすっきりしすぎて二の句がつけないが、残念至極だ。もう一度、とび込むつもりでいってみた。
「あっちこっち脚を棒にして、ここでやっとめぐり合ったんです。ぜひ売って下さい」
女主人が微笑をたたえた表情で、
「そんなに古いものがお好き?」
と、きいた。私は「しめた」と思った。子供のように幾度もうなづきながら、、女主人のつぎの言葉を待った。
「私も古いものが大好きで、主人といっしょにせっせっと集めました。この店のものは主人の親ゆずりものもありますが、あとは私たちが歩きまわって集めました。好きだけが頼りで、私たちは古いものを見る目はありません。けれど、好きだときっと目が開けてきます。本物が見えてきます。同時に欲しいものも必ず手に入るようになるものですよ」
私は、「たこ唐草」の油壺を見たとき以上に身のひきしまる思いになった。女主人の言葉がずしんと胸にこたえた。
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